こんにちは!
小学校勤務になって1ヶ月が過ぎました。
毎日奮闘しています。
愛着の問題??
愛着って何?と思われる方も多いと思いますが(私もついこの間まであまり分かっていませんでした)
素直な感想は・・愛着に問題を抱えたお子さん、結構多いです。
愛着障害?それって虐待とかネグレクトの家庭の話でしょ。
いいえ、違います
保護者と子どもの相性だったり、愛情のすれ違いだったり・・子どもを可愛がっているよ!!と思っていても起こる事はあるんです。
そしてそれは、母親だけが悪いわけでもない・・子どもだけに問題があるわけでもない・・関係性の障害。
子どもの特性、特徴と親の育て方が合わないという相性の問題だそうです。
入学したばかりの1年生の男の子Aくん。
授業中に物を投げたり、大きな音を出したり。
周りの大人をチラチラ見てアピールするような「お試し行動」が目立っていました。
担任の先生が注意してもやめない。それどころか・・日に日に行動がエスカレート。
褒めても、不適切行動が続く
そこで私は、「お試し行動」には反応せずに別の行動へ促して(先生と一緒に〇〇しよう!)「逸らす作戦」をやってみました。
そして私が提案した行動に切り替えが出来たら褒める!「嬉しいね、楽しいね」感情の支援も入れて。
しかし・・褒めた瞬間に逃げるように走って行き、次の不適切行動へ・・
しかもスリリングな行動が多く、周りの大人たちはハラハラ・・💦
とにかく本を読んで勉強!!
どう対応すれば・・?!
とにかく本を読みました。
米澤好史先生の本、本当にオススメです。
私が今まで感じていた事が「これか!!!!」となりました。
例えば、診断名が「自閉症スペクトラム」「ADHD」だったとしても、この子のこの感じ・・なんか違う。
今までの支援ではうまくいかない。
そんな経験がこの本を読んで「!!!!」となりました。もっと早く読んでいれば・・
こちらの本には愛着(AD)+ADHD、AD+ASDの支援方法についても書かれています。
担任、特別支援コーディネーターとの連携の難しさ
本を読んで知識が増えたとしても、支援員1人ではどうも出来ない・・
私から担任、コーディネーターに話をしても「愛着?そうかなぁ・・特性はありそうだけど」と先生方もあまりピンと来ていない様子でした。
「発達障害」はよく聞くけど、「愛着障害」ってあまり馴染みがないのかもしれません。
とにかくAくんの事が気になってしょうがなかった私は、休み時間をなるべくAくんと過ごすようにしてみました。
・不適切行動に反応しない、注意しない⇨違う行動へ誘い出す(本当に危ない時だけ 感情を出さずに伝える)
・Aくんの好きな物をなるべく話題に出す
・できる限り主導権をにぎる(先生と一緒にやろうよ!楽しいよ。これ見て!!など)
↑意識してやっていた事です。
その結果、Aくんは私を見つけると走って追いかけて来て、「先生好き」「一緒にいて」と言うように。
でも・・
う〜ん・・・
これでいいのかなぁ・・・
本当は担任の先生とそうなる事が一番のはず・・。
もちろん支援員と信頼関係を作るのも大切な事。
でも、私は「校内支援」なので、Aくんと関われるのはほんの少しの時間なんです。
きっと私ではAくんが求める愛着関係にはなれない・・
このままではいけない!!
と、慌てて担任の先生へ「愛着問題」「愛情エスカレート現象」の資料をお渡しし、効果的な支援だと思われる「役割付与支援」をお願いしました。
役割付与支援
担任等のリーダー的存在の先生が「〇〇をお願いできるかな」と簡単なお仕事をお願いし、それが出来たら「助かったよ、ありがとう!」と喜ぶ事で「自分は認められている」と自己有用感を感じる支援です。⇨その経験が増えると自己肯定感へ繋がるそう
ちょうど私がAくんのクラスを覗いた時、担任の先生が
Aくん、〇〇の場所知ってるよね?
〇〇に渡して来てくれるかな。
了解しました!!
今まで聞いた事のないハキハキした声!
軽い足取りで教室を出るAくん。
たまたま職員室に行く用事があった私は、Aくんの邪魔をしないように見つからないようそーっと廊下を歩いていました。
すると、任務を終えたAくんが私を見つけて走ってくる。キラキラしたお目目で。
Aくん「ベーグルママ先生、どこ行くの?」
ベーグル「職員室だよ」
「僕が職員室まで送ってあげる!」
「Aくん!〇〇先生に任務完了しました!って言いに行かなきゃ。先生が教室で待ってるよ」
「あ!そうだった!バイバイ!!」
こんな生き生きして教室に戻るAくん、初めて見た・・。
いつも教室を飛び出して廊下をフラフラ歩いているから。
役割付与支援、大成功です😊
実は絶対に成功すると思っていた私。
〜入学して間もない頃の話〜
誰かが忘れた水筒を見つけて「これ誰の?」とAくん。
「同じクラスの○○くんのだ!Aくん、渡してもらってもいいかな?」と私がお願いすると、
「いいよ!」と持って行ってくれたAくん。
その後に私が「渡してくれてありがとう!!すごく助かったよ」と言うと、放心状態のAくん。
フリーズしているようにも見える。
普段あまり褒められた事ないのかな・・?
もしかしたら初めて感じた感情に戸惑っているのかも?
そんな出来事があったので、Aくんにはこの支援が有効かも。
ぜひ担任の先生にやって頂きたいと思いました😊
小学校生活が始まってまだ1ヶ月。
これからAくんにとって学校が居心地の良い場所になったらいいなぁ・・
お読み頂きありがとうございました!
勉強が追いつかないくらい毎日バタバタと過ごしています。
ゆっくり本を読みたいな・・
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