小学校 特別支援教育支援員の仕事② 愛着問題・役割付与支援

平日ママブログ
ベーグルママ
ベーグルママ

こんにちは!

小学校勤務になって1ヶ月が過ぎました。

毎日奮闘しています。

愛着の問題??

愛着って何?と思われる方も多いと思いますが(私もついこの間まであまり分かっていませんでした)
素直な感想は・・愛着に問題を抱えたお子さん、結構多いです。

愛着障害?それって虐待とかネグレクトの家庭の話でしょ。

いいえ、違います

保護者と子どもの相性だったり、愛情のすれ違いだったり・・子どもを可愛がっているよ!!と思っていても起こる事はあるんです。

そしてそれは、母親だけが悪いわけでもない・・子どもだけに問題があるわけでもない・・関係性の障害。
子どもの特性、特徴と親の育て方が合わないという相性の問題だそうです。

入学したばかりの1年生の男の子Aくん。

授業中に物を投げたり、大きな音を出したり。
周りの大人をチラチラ見てアピールするような「お試し行動」が目立っていました。

担任の先生が注意してもやめない。それどころか・・日に日に行動がエスカレート。

褒めても、不適切行動が続く

そこで私は、「お試し行動」には反応せずに別の行動へ促して(先生と一緒に〇〇しよう!)「逸らす作戦」をやってみました。

そして私が提案した行動に切り替えが出来たら褒める!「嬉しいね、楽しいね」感情の支援も入れて。

しかし・・褒めた瞬間に逃げるように走って行き、次の不適切行動へ・・

しかもスリリングな行動が多く、周りの大人たちはハラハラ・・💦

とにかく本を読んで勉強!!

どう対応すれば・・?!

とにかく本を読みました。

米澤好史先生の本、本当にオススメです。

私が今まで感じていた事が「これか!!!!」となりました。

例えば、診断名が「自閉症スペクトラム」「ADHD」だったとしても、この子のこの感じ・・なんか違う。
今までの支援ではうまくいかない。

そんな経験がこの本を読んで「!!!!」となりました。もっと早く読んでいれば・・

こちらの本には愛着(AD)+ADHD、AD+ASDの支援方法についても書かれています。

担任、特別支援コーディネーターとの連携の難しさ

本を読んで知識が増えたとしても、支援員1人ではどうも出来ない・・

私から担任、コーディネーターに話をしても「愛着?そうかなぁ・・特性はありそうだけど」と先生方もあまりピンと来ていない様子でした。

「発達障害」はよく聞くけど、「愛着障害」ってあまり馴染みがないのかもしれません。

とにかくAくんの事が気になってしょうがなかった私は、休み時間をなるべくAくんと過ごすようにしてみました。

不適切行動に反応しない、注意しない⇨違う行動へ誘い出す(本当に危ない時だけ 感情を出さずに伝える)
Aくんの好きな物をなるべく話題に出す
できる限り主導権をにぎる(先生と一緒にやろうよ!楽しいよ。これ見て!!など)

↑意識してやっていた事です。

その結果、Aくんは私を見つけると走って追いかけて来て、「先生好き」「一緒にいて」と言うように。

でも・・

ベーグルママ
ベーグルママ

う〜ん・・・

これでいいのかなぁ・・・

本当は担任の先生とそうなる事が一番のはず・・。

もちろん支援員と信頼関係を作るのも大切な事。

でも、私は「校内支援」なので、Aくんと関われるのはほんの少しの時間なんです。

きっと私ではAくんが求める愛着関係にはなれない・・

このままではいけない!!

と、慌てて担任の先生へ「愛着問題」「愛情エスカレート現象」の資料をお渡しし、効果的な支援だと思われる「役割付与支援」をお願いしました。

役割付与支援

担任等のリーダー的存在の先生が「〇〇をお願いできるかな」と簡単なお仕事をお願いし、それが出来たら「助かったよ、ありがとう!」と喜ぶ事で「自分は認められている」と自己有用感を感じる支援です。⇨その経験が増えると自己肯定感へ繋がるそう

ちょうど私がAくんのクラスを覗いた時、担任の先生が

担任
担任

Aくん、〇〇の場所知ってるよね?

〇〇に渡して来てくれるかな。

Aくん
Aくん

了解しました!!

今まで聞いた事のないハキハキした声!
軽い足取りで教室を出るAくん。

たまたま職員室に行く用事があった私は、Aくんの邪魔をしないように見つからないようそーっと廊下を歩いていました。

すると、任務を終えたAくんが私を見つけて走ってくる。キラキラしたお目目で。

Aくん「ベーグルママ先生、どこ行くの?」

ベーグル「職員室だよ」

「僕が職員室まで送ってあげる!」

「Aくん!〇〇先生に任務完了しました!って言いに行かなきゃ。先生が教室で待ってるよ」

「あ!そうだった!バイバイ!!」

こんな生き生きして教室に戻るAくん、初めて見た・・。
いつも教室を飛び出して廊下をフラフラ歩いているから。

役割付与支援、大成功です😊

実は絶対に成功すると思っていた私。

〜入学して間もない頃の話〜
誰かが忘れた水筒を見つけて「これ誰の?」とAくん。

「同じクラスの○○くんのだ!Aくん、渡してもらってもいいかな?」と私がお願いすると、

「いいよ!」と持って行ってくれたAくん。

その後に私が「渡してくれてありがとう!!すごく助かったよ」と言うと、放心状態のAくん。

フリーズしているようにも見える。

普段あまり褒められた事ないのかな・・?

もしかしたら初めて感じた感情に戸惑っているのかも?

そんな出来事があったので、Aくんにはこの支援が有効かも。
ぜひ担任の先生にやって頂きたいと思いました😊

小学校生活が始まってまだ1ヶ月。
これからAくんにとって学校が居心地の良い場所になったらいいなぁ・・

ベーグルママ
ベーグルママ

お読み頂きありがとうございました!

勉強が追いつかないくらい毎日バタバタと過ごしています。

ゆっくり本を読みたいな・・




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